2025年夏の甲子園に北北海道代表として出場を決めた旭川志峯高校。
注目のキープレーヤーとして名が挙がるのが、エース右腕の河合悠希(3年)です。
河合は北北海道大会決勝で184球を投げ抜く圧巻のスタミナと粘りで、完投勝利を収め、チームを甲子園の舞台へと導きました。
さらに、攻撃陣でも勝負強い打撃を見せた選手が多く、守備や走塁も含めた全体バランスの取れたチームが形成されています。
北海道出身の選手で固められたチームカラーと、選手個々の成長が重なり合い、2025年の旭川志峯は「北の伏兵」として注目を集めています。
旭川志峯高校の注目選手一覧(2025年夏)
2025年の北北海道大会で輝きを放った選手たちをポジション別に紹介します。
特に打撃・守備・スタミナなど、個々の役割が明確で、チームの勝利に大きく貢献しています。
河合悠希(投手・3年)
エース右腕であり、旭川志峯高校の絶対的エース。北北海道大会決勝で184球を投げ切り、9回3失点の完投勝利を挙げました。
最速143km/hの直球と高い制球力を武器に、試合を組み立てるスタイルが特徴です。粘り強く、スタミナとメンタルの強さも併せ持ち、甲子園でも活躍が期待されています。
石田健心(三塁手・3年)
決勝戦で逆転2点三塁打を放ち、勝負強さを発揮した中軸打者。
攻撃面での貢献度が高く、ランナーを還す意識が高い選手です。守備でも堅実で、チームの信頼も厚い存在です。
熊野瑠威(左翼手・3年)
俊足巧打の1番バッターとしてリードオフマンを務め、決勝では適時三塁打で追加点を叩き出しました。
足の速さと状況判断に長け、塁上での存在感が光ります。
合田湧翔(中堅手・3年)
大会決勝で先制タイムリーを放つなど、チャンスでの打撃が光る選手。
センターとしての守備範囲も広く、攻守両面で安定感を持ち合わせています。
チーム構成とバランスの良さ
旭川志峯高校の大きな特徴は、チーム全体のバランスの良さです。攻撃面では、石田や熊野、合田といった主力が勝負どころで結果を出し、守備では河合を中心とした堅実な守りが試合を支えています。
メンバーの多くが北海道内出身であり、地域に根ざした育成方針も注目されています。
また、どのポジションにも信頼できる選手が配置されており、連携プレーや機動力を活かした野球が展開されています。
選手同士の信頼関係も厚く、チームの結束力がプレーに反映されている点も強さの理由です。
河合悠希の投球スタイルと魅力

河合悠希は、身長168cmと小柄ながらも、非常に高い総合力を備えた技巧派右腕です。その投球スタイルには、以下のような強みが挙げられます。
スタミナと体力:北北海道大会決勝で184球を投げ切るほどの持久力があり、炎天下でも集中力を切らさず投げ続けることができます。
球速の成長:1年時には138km/hだった直球が、3年時には143km/hまで向上。キレのある速球で打者を押し込む場面が増えています。
多彩な変化球と制球力:ストレートだけでなく、スライダーやカーブなど多彩な変化球を駆使し、コントロール重視で勝負。少年期には元日本ハムの栗山英樹監督から直接指導を受け、基礎がしっかりしています。
メンタルの強さ:苦しい場面でも気持ちを切らさず、自分と仲間を信じて最後まで投げ切る姿勢が、勝負所での粘り強さにつながっています。
これらの特性を持ち合わせた河合は、2025年夏の甲子園でも「勝つためのピッチング」を体現する存在となるでしょう。
旭川志峯高校のトーナメント結果(2025年北北海道大会)
旭川志峯高校は、2025年の北北海道大会において圧巻の戦いぶりを見せ、見事に優勝を果たしました。各試合でエース河合悠希が安定した投球を披露し、打線も要所で得点を重ねて接戦をものにしてきました。
準々決勝では北見北斗高校と対戦し、9-1(7回コールド)の快勝。攻守において完全に主導権を握った戦いでした。
準決勝では帯広大谷との対決。延長を制してきた帯広大谷を2-1で下し、緊張感のある投手戦を制しました。
決勝では、強打を誇る白樺学園との一戦。試合は白熱した展開となりましたが、旭川志峯が4-3で競り勝ち、甲子園出場を決めました。
この3試合での総失点はわずか5点。エース河合悠希の力投に支えられた守備陣と、勝負どころで結果を出す攻撃陣が見事にかみ合った結果といえます。
まとめ
旭川志峯高校は、河合悠希という絶対的エースを中心に、石田健心、熊野瑠威、合田湧翔といった実力派選手が揃うバランスの取れたチームです。
北北海道大会を勝ち抜いた勢いと粘り強さ、そして個々の高い技術力を武器に、2025年夏の甲子園でも上位進出を目指します。
選手たちは、北海道の地で鍛えた力を甲子園という全国舞台で発揮する絶好のチャンスを迎えており、その戦いぶりに多くのファンが注目しています。